BigData
久しぶりのビッグデータ関連の投稿。昨年7月に書いたレポートを掲載する(末尾のリンク)。レポートで取り扱うのは、「数百万ー数億の説明変数がある判別問題においてMapReduceを用いてスケーラブルに変数選択をする方法論」について。統計方向からの勘弁な…
ようやく以前やりたかったことができた。 というのは、「S3バケットにおいたテキストファイルをDistributed Cacheとして使う」こと。twasinkさんがGitHubに公開してくれているコードのおかげ。Thank you.Distributed Cacheを使いたいケースはままあって、例…
前々回の記事では、1変量の算術平均を計算した。 今回は、以下の形式(多変量データ)の「各列」、つまり「各変量」の平均値を計算する。前々回の記事で述べたように、「超多変量」=「超高次元」がビッグデータの本質の1つである。せっかくなので、自分の…
前回の記事で、Hadoop2にしたら随分たくさんMapとReduceが動いたので、スレッドじゃないよね、と思ってしまった。特にMapperは起動の仕方でプログラムがデタラメになってしまうので、ちょっと調べてみた。Hadoop2.4のAPIをみると、Mapperをつかってる限りで…
ワードカウントに続き、今回も簡単なHadoopMapreduceのサンプル・プログラムを作ってみる。昨年の記事を参考にして、Amazon Elastic MapReduceのHadoop2.4環境で算術平均を算出する。 データの形式:ビッグデータを視野に入れて。 ビッグデータを視野に入れ…
前回の記事では、前々回に作成したワードカウントのサンプルをAWSマネージメントコンソールから実行した。 GUIから実行するのは簡単なのだが、回数が多くなってくると面倒くさい。なので、Elactic MapReduce Client Rubyでの実行方法と、SSHでログインして(…
前回の記事で作成したワードカウントをAmzon Elastic MapReduceで実行してみる。まず、プログラムと入出力ファイルの置き場所、プログラムの実行方法を決めておく。 ここまでの検証で、プログラム(jarファイル)の置き場所は、 S3 マスタノード の2パター…
今回は、ちょっとした備忘。 Amazon Elastic MapReduceの環境を初期設定するために、bootstrap actionsというのが定義できる。クラスタ起動時にHadoopが開始される前、各インスタンスに対して実行される。(詳しくはAWS Documentation(英語)を参照) ここ…
前回に引き続き、使用するHadoopのバージョンは2.4。1年前の記事をもとに、Eclipseで開発環境を作る。開発を行うクライアントは、MacBook Pro (OSX 10.9.3)。クライアントのJavaのバージョンは以下。 MacBook-Pro:~ tetsuya$ java -version java version "…
今回から(覚悟を決めて)Hadoop2のAMIを使ってみる。 Hadoop2系は、昨年の秋、バージョン0.23から2.2というバージョン番号が付与されたプロダクト(Hadoop1系は0.20からメジャーバージョンが付与された)。YARN(Yet Another Resource Negotiator)という分…
Amazon Elastic MapReduceはEC2インスタンスで構成されている。ということは、SSHなどでログインが可能だし、クライアントから直接データやプログラムが配備できる。 AWSのサイトにも書いてあるし、(日付が古いが)「Amazon Elastic MapReduce ドキュメント…
Ruby製のクライアント・ツールのダウンロード、ジョブフローの作成(クラスタの作成)、ステップの追加、ジョブフローの停止を行う。 基本的に1年前の記事を追って行う。クライアントは、Mac Book Pro(OSX 10.9.3)。Rubyのバージョンは以下。 バージョン 2.…
前回の記事では、Amazon Elastic MapReduceでWord Countサンプルを実行後、クラスタを停止した。今回は、そのクローンを作成し、Word Countを再実行する。1回実行したジョブを再実行するのに便利な機能。Amazon Web Servicesにログインし、Elastic MapReduc…
前回の記事では、Amazon Web ServicesのEMR(Amazon Elastic MapReduce)で、マネージメント・コンソールからクラスタを作成した。 今回は、同じくマネージメント・コンソールから、サンプルプログラム(Word Count)を起動してみる。 Pythonで書かれたサン…
先日、学会の発表を聞いていて、久しぶりにHadoop+MapReduceをやってみようという気になった。 気がついてみると、昨年の6月〜7月にHadoop+MapReduceの評価をやっていたので、1年ぶりとなる。1年も経てば、さぞかし変わってしまっているだろうと思っていた…
Amazon Web ServicesのEMR(Amazon Elastic MapReduce)を、マネージメント・コンソールから一通り動かしてみる。 最初の画面(下)で「Create Cluster(青いボタン)」をクリックする。 すると、クラスタをコンンフィギュレーションする画面に切り替わるの…
読売新聞の朝刊(2013年9月13日)の経済面に「ドコモのビッグデータ どう使う?」という記事が出た。以下は抜粋。 国内最大の携帯電話会社、NTTドコモは、携帯電話利用者の位置情報などがわかるビッグデータ(人口情報)を10月から販売する。新たな経済活…
仕事が忙しくて、更新に間があいてしまった。前々回、前回のログでApache Mahout0.7で実装されている「Parallel ALS (Parallel Alternating Least Squares)アルゴリズム」をつかって、とても簡便にスケーラブルなリコメンデーションエンジンを構築してみた…
先のログでは、Parallel ALS(Alternating Least Squares)による分散レコメンデーション環境を手っ取り早く用意して、チェコスロバキアの「Libimseti.czという出会い系サイト(http://www.libimseti.cz/)」の1700万件の評価データで、分散レコメンデーショ…
追記:2013/9/17 このログの続編の投稿が完了しましたので、記事の末にリンクを追加しました。これで、このログの方法を応用した分散レコメンデーションエンジンの構築もばっちり(のはず)です。 先のログでは、Parallel ALS(Alternating Least Squares)を…
さて、前回のログでは、Mahout 0.7に付属する「factorize-movielens-1M.sh」というサンプルをつかって、Pararell ALSというアルゴリズムを動かしてみた。 少し誉めすぎた感が否めないので、原論文「Large-scale Parallel Collaborative Filtering for the Ne…
さて、夏休みもそろそろ終わり。総力(自分のですが)を結集して、一仕事してみたいと思います。今回のログでは、MahoutのサンプルにあるParallel ALS(という次元縮約の分散計算アルゴリズム)を使ったジョブを動かしてみる。Mahoutに、Parallel ALS(Altern…
先のログでは、Apache Mahout 0.8のサンプルにあるcluster-syntheticcontrol.shを用いて、「k-means法」によるクラスタリングについて詳しくみた。同shellでは、他にもいくつかのクラスタリング手法(アルゴリズム)を試すことができる。今回のログでは、残…
先のログでは、MahoutをLocal環境(Mac OSX Mountain Lion)で実行した。今回は、Amazon Elastic MapReduce(EMR)+Hadoop MapReduceで、k-meansクラスタリングを動かしてみたい。 Mahoutのバージョンは、0.8で行った。EMRの構成は、m1.smallが2台の最小構…
今回は、Eclipse(Juno)でMahoutの開発環境を作成し、「Mahout in Action」にある協調フィルタリング(リコメンデーション)のサンプルを動かしてみる。Mahoutイン・アクション作者: Sean Owen,Robin Anil,Ted Dunning,Ellen Friedman,伊東直子,真鍋加奈子,…
統計学的な話と平行して、機械学習についても進めて行きたかったのであるが、Hadoop MapReduceを使っての相関行列計算にかなりの時間を割いてしまった。今回のログでは、Apache Mahoutをローカル環境で実行してみる。 Apache Mahoutのバージョンは0.7。ロー…
今回のログで、密な行列同士の乗算を一旦終わりにしたいと思う。 この話題については、物理の方に論文がありそうなので、そちらをチェックする予定。Fast Multipole Methodなどの論文を、「チラ見」すると、確かに天体物理や磁場を研究する人たちに、大きな…
ビッグデータの記事がまた新聞に掲載された。 さて、「ポイントカード」ってなんなのだろう。 「コンビニ大手はポイントカードを使って、年間150億人の購買履歴のビッグデータをもとに、品揃えなどに反映させている。 … ファミマがTSUTAYAと提携する「Tポ…
前回までのログで、観測値行列から相関行列を求めるための一通りの仕組みができた。この開発をスタートするときに、以下の目標を立てた。 実行時間の目標:以下のクラスターを用い、5000変量で、各変量につき5000サンプルあるとして1時間以内での計算を行う…
前回のログで、共分散行列 まで計算ができた。今回はいよいよ相関行列を計算する。相関行列の計算式は以下である。 ただし、 である。この対角行列はステップ3・4で計算した。ステップ7・8にあたる「共分散行列の前後に、対角行列をかける」については、…