最古のコンピュターウィルス

ちょっと過大なタイトルかもしれない。
ウィルス対策の大手さんの話だと、新種のウィルス(ワーム)は日に3000も出現するそうだ。

エンドポイントセキュリティー(パソコンのセキュリティー)として、セキュリティーソフトを入れるのは当たり前だが、コンピュータ開発者の集団には、局所的に発生する最古のウィルスが存在する。
しかも、これは駆除が難しい。

このウィルスは、「悪いコードを複製(コピペ)する」ことで増殖する。
コピーする側に常識的なコーディングスキル、アーキテクチャの知識、データベースやネットワーク周りの知識がないと、その行為がウィルスを増殖させる行為だとすら気付かない。
こうして、1年もすれば、ホールだらけのプログラムが集団に蔓延する。
こういう状況で、付焼刃的なフルスクラッチで作られたシステムはウィルスの塊といっていい、それがメンテナンスや拡張という名前でどんどん増殖する。
10年もこんなことを続ければ、もう後戻りはできない状況に追い込まれてしまう。

社内であれ、社外であれ、公のものであるコンピュータシステムは、ウィルスの行為(バグ)に対処するためにワクチン(バグ取り)をする。これが、またまたウィルスをまくことになってしまう。

こういうシステムがたくさんある。

毒性の強いウィルスは宿主を全滅させることで沈静化されるという。
最古のウィルスもシステムを全滅させなければ、駆逐することができない。この意味では、極めて毒性が強い。


EzoGPはプロだけで構成している。
OSSだから、なかなか成果がでない。今年の秋で丸3年になる。ただし、プロダクトにこんなウィルスは入らない。