ハブはSingapore
Amzon Web Service(AWS)から、ニュースレターが届いた。その中に「シンガポールにアジアのデータセンターを置く」というアナウンスが載っていた(これ)。
日本からAWSを使って見ると、SSHで操作する際などで結構な遅延(latency)が発生する。特に、ラインエディタを使うときは要注意で、テンポがずれてしまってしばしば間違ってしまう。
このニュースレターから、こういった遅延を発生させないことを狙いにして、AWSのデータセンターをアジア太平洋地域に置くことにしたらしい。だが、それが日本ではなくシンガポールに置かれてしまったのはちょっと寂しい感がある。AWSは今のところ英語環境しかないので、英語に不自由のないシンガポールという選択かもしれないし、ネットワークHUBとしての環境が整っているためからかもしれない。
ニュースレターには、2010年の前半はシンガポール内、後半から他地域にサービス提供となると書いてある。サービスの内容は
- Amazon EC2
- Amazon S3
- Amazon SimpleDB
- Amazon Relational Database Service
- Amazon Simple Queue Service
- Amazon Elastic MapReduce
- Amazon CloudFront
と書いてある。
「日本-シンガポール間のネットワークのスループットは悪くはない」と、以前、KDDIの方にお聞きしたことがある。実際、シンガポールはアジアの金融、航空のハブを提供している。だから、国際回線が悪かろうはずもない。これに対して、日本は金融のハブではなく、ハブ空港もない。
AWSの遅延は緩和されると思われるが、なんとはなしに寂しい感じがする。