初めてのインターネットVPN(中古RTX1000編); YAMAHA RTX1000のファームウェアをアップデートしてGUIが使えるようにする

前回までで、RTX1200 - SRT100間でのインターネットVPNIPsec VPN)とリモートアクセスVPNPPTP)のが設定できた。

たまたま、通販で中古のYAMAHA RTX1000が5000円也で売っていたので即購入。通信機器は寿命が長いので(法定耐用年数も10年だし)、まだまだ現役で活躍してる機種。支社のSRT100をRTX1000に置き換えてみる。

中古の品なので、まずは設定ができる状態にする。

RTX1000は、背面のinitボタンを押しながら電源を投入すると工場出荷状態にもどる。
インターネットを見ていたら、こんな記事を見つけた。
たしかに「w,lXlma(ダブリュー、カンマ、エル、エックス、エル、エム、エー)」とすると、configをみることができた。へぇ。中古で売る場合には、消しちゃわないといけませんね。

ファームが7.01系なので、これをアップデートする(ファームのダウンロードはこちら)。8.01系にすればGUIの設定画面が使える。

設定につかったのはVAIOのXシリーズ(32bitのWindows7)。
シリアルケーブルの口がないので、古いシリアル-USB変換ケーブル(ELECOM UC-SGT)を使ったところドライバが認識されない。
エレコムページを見ても、Windows7用のドライバがない。
幸い32bitのwindows7なので、vistaに対応しているドライバなら動くだろうということで、インストールしたところ認識した。

RTX1000の背面にあるserialポートをUSBに接続して、TeraTermで見てみる。
文字セットはShift_JISに設定。

初期化してあるので、Passwordは設定されていない。
Enterを叩くとPasswordを聞いてくるので、何もいれずにEnterをおす。
administratorコマンドを入れてEnterでAdminになる。

とりあえず、lan1に192.168.1.0/24を設定して、dhcpサーバーとして機能するようにしておく。

ip lan1 address 192.168.1.1/24
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.1.10-192.168.1.191/24

こうしておけば、Vaioをlan1に接続したときに、192.168.1.10がリースされる。

次に、TFTPでRTX1000にファームを送るために、Windows7のTFTPクライアントを有効化する。
telnetとおんなじで、Windows7ではデフォルトではコマンドが使えない。

コントロールパネルの「プログラム」=>「プログラムと機能」で左ペインにある「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックする。ここで、TFTPクライアントにチェックをいれて「OK」をおす。これでTFTPが使えるようになる。
tftp1-1

次に、「YAMAHA RTシリーズ専用ユーティリティ・プログラム」をダウンロードする。(YAMAHA RTシリーズ専用ユーティリティ・プログラム)
Windows 2000/XP/Server 2003」用を落として、インストールした。
このツールを使えば、ファームのバージョンアップ、コンフィグの取得、コンフィグの更新ができるようだ。

そして、こちらのサイトを参考に、RTX1000のTFTPサーバーの設定をした。感謝です。

tftp host 192.168.1.10

ファームをYAMAHAのサイトからダウンロードしたら、「YAMAHA RTシリーズ専用ユーティリティ・プログラム」を起動する。
以下のような感じでアップロードが終了すれば、ファームが更新される。

TeraTermを使ってシリアルで接続し、ファームのバージョンを確認する。

バージョンアップが完了したら、ブラウザーから192.168.1.1に接続して、GUIが使えるか確認する。

RTX1200やSRT100のGUIよりずいぶんと簡単な設定しかできないが、基本的な設定はできる。